書きたくなった時に書いて放置しておく処。
好き勝手に書いてるわりに誰かに見てもらいたい願望あり。
染み込む白き沈黙へようこそ
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自分が死んでも、姉はこうして抱きしめてくれただろうかと
埒も無いことを、考えていた。
いつも穏やかな姉は、静かにそして悲しげに笑って抱きしめてくれた。
春の香りのする腕の中は、うっすらと姉の血と死臭が混じり抱きしめ返した細い身体に
たしかに彼の存在を感じた。
桜の木の下は、このような処ではないかとふと思った。
いつもより少しだけ冷たい姉の腕は、それでも温かで心地よかった。
戦いの高揚も冷めきった身体はいつもより冷たい気がして、
だがどんなに冷たかろうと自分は生きている。
大きな怪我もなく帰った自分を、抱きしめてくれる人がいる。
生をはっきりと自覚する瞬間は、死を見つめている時だと誰かが言っていた。
死ぬのなら、跡形もなく消えてしまいたいと思った。
生きていてさえ冷たいこの身体が、屍体となった時のことなど想像もしたくない。
花を枯らす寒さほど、人に嫌がられるものもないだろう。
季節が過ぎたなら、深々と地の底に沈むべきなのだ。
誰の目にも触れず誰の手にも触れずに静かに消えてゆくべきなのだ。
一人で死んだって構わない。
今こうして抱きしめてくれる人がいる、傍に居てくれる人がいる、
大切な人に囲まれて生きている、それがすべてだ。
大切な想いはすべて持って行こう。
ソラに昇るつもりはない。
何一つ置いて行きたくない自分はずぶずぶと沈んでゆくのが似合っている。
静かに目を閉じかの人の冥福を祈る。
兄さんと呼んだらどんな顔をしたかなぁと想像するのも、面白かった。
埒も無いことを、考えていた。
いつも穏やかな姉は、静かにそして悲しげに笑って抱きしめてくれた。
春の香りのする腕の中は、うっすらと姉の血と死臭が混じり抱きしめ返した細い身体に
たしかに彼の存在を感じた。
桜の木の下は、このような処ではないかとふと思った。
いつもより少しだけ冷たい姉の腕は、それでも温かで心地よかった。
戦いの高揚も冷めきった身体はいつもより冷たい気がして、
だがどんなに冷たかろうと自分は生きている。
大きな怪我もなく帰った自分を、抱きしめてくれる人がいる。
生をはっきりと自覚する瞬間は、死を見つめている時だと誰かが言っていた。
死ぬのなら、跡形もなく消えてしまいたいと思った。
生きていてさえ冷たいこの身体が、屍体となった時のことなど想像もしたくない。
花を枯らす寒さほど、人に嫌がられるものもないだろう。
季節が過ぎたなら、深々と地の底に沈むべきなのだ。
誰の目にも触れず誰の手にも触れずに静かに消えてゆくべきなのだ。
一人で死んだって構わない。
今こうして抱きしめてくれる人がいる、傍に居てくれる人がいる、
大切な人に囲まれて生きている、それがすべてだ。
大切な想いはすべて持って行こう。
ソラに昇るつもりはない。
何一つ置いて行きたくない自分はずぶずぶと沈んでゆくのが似合っている。
静かに目を閉じかの人の冥福を祈る。
兄さんと呼んだらどんな顔をしたかなぁと想像するのも、面白かった。
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