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  <title type="text">白色雑音</title>
  <subtitle type="html">　書きたくなった時に書いて放置しておく処。
好き勝手に書いてるわりに誰かに見てもらいたい願望あり。


染み込む白き沈黙へようこそ</subtitle>
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  <updated>2006-07-15T21:24:35+09:00</updated>
  <author><name>玉兎</name></author>
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    <published>2009-08-13T12:00:29+09:00</published> 
    <updated>2009-08-13T12:00:29+09:00</updated> 
    <category term="日記" label="日記" />
    <title>優しい人</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[私はやろうとすれば、すべての人に優しくなれる。<br />
なぜならこの世界の、この愛しい愛しい世界のほとんどのものは<br />
私にとってどうでもいいものだからだ。<br />
上っ面だけの、一面的な優しさを振りかざすことなんて、<br />
誰にでも出来るからだ。<br />
<br />
本当に優しい人に、この世界は優しくない。<br />
本当に優しい行為は、得てして誰にも気付かれない。<br />
本当に優しい人は、その優しさゆえに傷ついて、なのに誰にも顧みられず<br />
救われず、優しくされないままにひっそりと消えてゆく。<br />
<br />
人の優しさを割りきってしまう私は、<br />
本当の優しさを知っている私は、<br />
優しい人に優しく出来ない。<br />
いつかきっと、私は優しいその人を壊してしまう。<br />
その優しさ故に、その人は私を許してしまう。<br />
ああ、なんて恐ろしいこと！<br />
本当に本当に私に優しくしてくれるなら、優しさをくれるのなら、<br />
どうかどうか私に優しくしないでください。<br />
あなたの優しさに縋ってしまう私に、あなたの優しさに寄りかかってしまう私に、<br />
どうかどうか近寄らないでください。<br />
<br />
本当はわかっている、私が泣いて頼んでもあなたは私を見捨てない。<br />
だってあなたは、<br />
<br />
<br />

<span style="color:#6600CC"><div style="text-align:center"><span style="font-size:220%">神よりも残酷</span></div></span>

<div style="text-align:center">(慈悲もなにもありゃしない)
(残酷なほど、優しい人)</div>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>玉兎</name>
        </author>
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    <id>gyokuto.blog.shinobi.jp://entry/113</id>
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    <published>2009-08-03T12:59:39+09:00</published> 
    <updated>2009-08-03T12:59:39+09:00</updated> 
    <category term="日記" label="日記" />
    <title>死を想う。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[自分が死んでも、姉はこうして抱きしめてくれただろうかと<br />
埒も無いことを、考えていた。<br />
いつも穏やかな姉は、静かにそして悲しげに笑って抱きしめてくれた。<br />
春の香りのする腕の中は、うっすらと姉の血と死臭が混じり抱きしめ返した細い身体に<br />
たしかに彼の存在を感じた。<br />
桜の木の下は、このような処ではないかとふと思った。<br />
<br />
いつもより少しだけ冷たい姉の腕は、それでも温かで心地よかった。<br />
戦いの高揚も冷めきった身体はいつもより冷たい気がして、<br />
だがどんなに冷たかろうと自分は生きている。<br />
大きな怪我もなく帰った自分を、抱きしめてくれる人がいる。<br />
生をはっきりと自覚する瞬間は、死を見つめている時だと誰かが言っていた。<br />
<br />
死ぬのなら、跡形もなく消えてしまいたいと思った。<br />
生きていてさえ冷たいこの身体が、屍体となった時のことなど想像もしたくない。<br />
花を枯らす寒さほど、人に嫌がられるものもないだろう。<br />
季節が過ぎたなら、深々と地の底に沈むべきなのだ。<br />
誰の目にも触れず誰の手にも触れずに静かに消えてゆくべきなのだ。<br />
一人で死んだって構わない。<br />
今こうして抱きしめてくれる人がいる、傍に居てくれる人がいる、<br />
大切な人に囲まれて生きている、それがすべてだ。<br />
大切な想いはすべて持って行こう。<br />
ソラに昇るつもりはない。<br />
何一つ置いて行きたくない自分はずぶずぶと沈んでゆくのが似合っている。<br />
静かに目を閉じかの人の冥福を祈る。<br />
兄さんと呼んだらどんな顔をしたかなぁと想像するのも、面白かった。<br />
<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>玉兎</name>
        </author>
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    <id>gyokuto.blog.shinobi.jp://entry/101</id>
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    <published>2009-06-29T15:18:09+09:00</published> 
    <updated>2009-06-29T15:18:09+09:00</updated> 
    <category term="カケラのカタチ" label="カケラのカタチ" />
    <title>夢</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[「姉さん」<br />
<br />
「んー？」<br />
<br />
「姉さんの、夢はなに？」<br />
<br />
「唐突だね。」<br />
<br />
「はぐらかさないで、」<br />
<br />
「んー夢かぁ…夢ねぇ……」<br />
<br />
「………ないの？」<br />
<br />
「ねぇイヨ、ないのとわからないのは一緒かな？」<br />
<br />
「…多分」<br />
<br />
「そっかぁ…ボクって夢のない人間なのかなー」<br />
<br />
「それを聞いてるんだけど。」<br />
<br />
「夢って生きる目標だよね、指針。これをするために生きるんだって決意の表現。」<br />
<br />
「うん…」<br />
<br />
「夢がある人は生きようとしてる人ってことだね。」<br />
<br />
「…だから？」<br />
<br />
「んーだから、ボクは夢をみる。夢に夢をみている。」<br />
<br />
「姉さん、」<br />
<br />
「イズモという人間は、誰かの目標で指針、決意の象徴、憧れの偶像、怒りの矛先、<br />
希望の光、憎悪の塊、そんな夢」<br />
<br />
「………。」<br />
<br />
「ボクは、誰かの夢ならいい。覚めては消える夢。夢をみたこと、それだけをぼんやりと<br />
覚えていてはいても、はっきりと思い出せない夢。」<br />
<br />
「姉さんは、臆病だ。」<br />
<br />
「そうだね。ボクは臆病で、自分本位だ。もらいたいから与えるのに、<br />
いざもらえるとなると計算高く逃げてすべてを受け止めない、<br />
貪欲に奪おうとするのに本当に大切なものには手を出さない。<br />
それでも、与えたいと言い与えられたいと言うんだから。」<br />
<br />
「わかってるから、余計に性質が悪い…」<br />
<br />
「客観性って好きなんだ。責任逃れができるから。自分を逃がし匿う一番いい方法は、<br />
自己を殺すこと。自己主張しない、柔軟に受け入れる、状況に流される。<br />
なのに、人を好きになる。<br />
そばにいて欲しいと思う。<br />
いずれ恐怖の対象になるとわかっていても、<br />
いつか自分を傷つけるかもしれないと常に疑っていても、<br />
他を求める自がある。<br />
孤独は癒しであり安息、そして絶望。<br />
ひとりはいや…でも、孤独は優しい。<br />
痛いのは、いやなんだ。」<br />
<br />
「そうやって、姉さんはこれからも自分を可愛がって甘やかして生きていくのね。」<br />
<br />
「そう、少なくても君は、それを望んでいるでしょう？」<br />
<br />
「…わたしの、わたし達のせいにするの？」<br />
<br />
「違うよイヨ。そうじゃない。これはボクの夢だけど、ボクのすべては血の中にある。<br />
ボクの中に流れる血、君と同じ血、ボクらの血がボクらを家族にしボクらを囲い繋ぎ<br />
覆い隠して狭い狭い箱に閉じ込める。ボクのすべては家族で、家族がボクの世界で、<br />
ボクのすべてなんだから、ボクはいつだって幸せなんだよ？」<br />
<br />
<br />
(そうやってあなたは、いつも私の言って欲しい言葉を吐いて、うまいこと逃げていたね)<br /><a href="https://gyokuto.blog.shinobi.jp/%E3%82%AB%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%81/%E5%A4%A2" target="_blank">ある日の安楽院姉妹の会話</a>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>玉兎</name>
        </author>
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    <id>gyokuto.blog.shinobi.jp://entry/108</id>
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    <published>2009-05-23T00:38:18+09:00</published> 
    <updated>2009-05-23T00:38:18+09:00</updated> 
    <category term="日記" label="日記" />
    <title>幸福論</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[あなたの幸せを願っています。<br />
大切なあなた方の、一人一人の幸せを、一人一人が持つその人だけの幸せを、<br />
私は願っています。<br />
あなた方の幸福が、私の幸福です。<br />
大切なあなた方が幸せであることが、私の幸せの大前提であり絶対条件です。<br />
私の幸福は私だけのものであり、ほかの誰からも理解されずとも構わないのです。<br />
幸福とはあいまいでひどく主観的で消極的な欲求なのですから。<br />
ですから私は私の幸福のために、あなた方へ降りかかる不幸の元凶を徹底的に<br />
排除しましょう。<br />
予見しうる可能性は残らずすべて潰してみせましょう。<br />
神経質なまでに、偏執的なまでに、根こそぎなぎ倒してみせましょう。<br />
その先に、幸せがあると信じているから。<br />
<br />
<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>玉兎</name>
        </author>
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    <id>gyokuto.blog.shinobi.jp://entry/106</id>
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    <published>2009-05-09T23:43:58+09:00</published> 
    <updated>2009-05-09T23:43:58+09:00</updated> 
    <category term="日記" label="日記" />
    <title>かくあらんことを</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[心穏やかに、日々を過ごせれば幸いです。<br />
心乱すことなく、大切な人と過ごせるならば私はそれ以上何も望みません。<br />
<br />
静かに生きていけるなら、障害となるすべてを打ち倒してみせましょう。<br />
私が傷つかず、痛い思いをせずにすむなら自分を殺すことも厭いません。<br />
私の大切な人を守り、大切な人から私を守れるなら、自分の心も他人の心も<br />
ズタズタに傷つけて壊してしまっても構わないのです。<br />
<br />
すべては安息のために<br />
魂の安息のために<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>玉兎</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>gyokuto.blog.shinobi.jp://entry/103</id>
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    <published>2009-05-05T12:50:24+09:00</published> 
    <updated>2009-05-05T12:50:24+09:00</updated> 
    <category term="破片の破片" label="破片の破片" />
    <title>さくら　さくら</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[少女の心を忘れない母は、この時期になると決まって<br />
子ども達にさくらの樹の下にある屍体の話をした。<br />
母はとても博識な女性で、読書家であったから兄や姉達は<br />
また母さんがお気に入りの本の話をはじめたと苦笑まじりに耳を傾け、<br />
ボクと妹は母がまるで見てきたかのように語る話を固唾を飲んで聞き入っていた。<br />
<br />
　母は、普段はもの静かな人で子ども達を叱る時でさえ声を荒げることなく、<br />
とつとつと諭すように話して聞かせる、そんな質素で凛とした女性なのだけれど、<br />
時折まるで年頃の少女のように、あるいはボクら末の姉妹と比べても遜色ないような<br />
童女のように振舞うことがあった。<br />
とはいえそれはほんの一時で、ふと気が付くといつもの「母の顔」に戻っている。<br />
ふとした瞬間に視界の端に映り、あ、と思った瞬間には何事もなかったかのように<br />
いつもの母がいる。<br />
まるで目の錯覚かこちらの思い違い、夢幻のような覚めては消える変貌。<br />
日常の一コマ一コマの中に紛れるようにして、そんな母の姿はあった。<br />
　さくらの話をする母は、まるで恋人の話をする少女のような興奮と甘酸っぱい羞恥に<br />
彩られ、こっそり秘密を打ち明けるかのような悪戯めいた雰囲気を纏っていたと、<br />
少なくともボクは感じていた。<br />
そんな母の姿も、日常の一部でしかなかったボクにしれてみれば別段疑問に思うことも<br />
なく、実はその母の姿こそ、まさにこっそりとボクだけに「秘密」を打ち明ける行動<br />
であったことを知るのはずいぶんと後になってからだった。<br />
ほかの兄弟たちにとって、母はどこまでも母であり尊敬すべき女性だった。<br />
ボクにとってもそれは変わらない、ただボクだけが母に「少女」を見ていた。<br />
<br />
<br />
<br /><a href="https://gyokuto.blog.shinobi.jp/%E7%A0%B4%E7%89%87%E3%81%AE%E7%A0%B4%E7%89%87/%E3%81%95%E3%81%8F%E3%82%89%E3%80%80%E3%81%95%E3%81%8F%E3%82%89" target="_blank">さくらのゆめ</a>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>玉兎</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>gyokuto.blog.shinobi.jp://entry/104</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://gyokuto.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E5%AD%A3%E7%AF%80%E3%81%8C%E4%B8%80%E5%9B%9E%E3%82%8A" />
    <published>2009-03-31T22:17:06+09:00</published> 
    <updated>2009-03-31T22:17:06+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>季節が一回り</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[たいっへんお久しぶりであります。<br />
イズモ背後、玉兎です。<br />
えぇ、ちょっと月まで里帰りに行ってまして、などどお茶を濁してる場合でなく、<br />
ぶっちゃけ、半ばむげふぁんから撤退？脱退？しておりました。<br />
<strong>駄菓子菓子</strong>、未練ったらしく旅団はギリギリで継続してたりして、<br />
<span style="font-size:150%"><strong>この半端者め！</strong></span>なんもかんも半端にやりかけで終わらすのが<br />
玉兎クオリティー、そんな人生歩んでる駄目人間なのでスイートメロディア出た時に<br />
キタコレーとばかりに帰還、エンディングは拝むんだ！と意気込む。<br />
だがしかし、物語はまだ続く。<br />
「良かった～まだみなさんとお話できるや♪」とそれはそれで一安心。<br />
そして次に思うのは「おれは一度した約束は違えない！！」<br />
はい、自己中自己中ー<br />
<br />
ピンの誘いを持ちかけたお二人にこの場をかりてお詫びしたいと思います。<br />
こちらから声をかけておいて本当に申し訳ありませんでした。<br />
長期に渡り放置してしまった手前、ともかく個別にお詫びのお手紙を送らせていただきます。<br />
ピン計画を再開するのか、ピン自体なしにするのかはこれから考えていこうと思います。<br />
とりあえず、私個人としましてはむげふぁんから今一度（今度こそ）蒸発する前に<br />
なにかしらのアトリエ作品を発注しようと目論んでおりますので、☆の準備等々はして<br />
おくつもりです。<br />
では、これにて<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>玉兎</name>
        </author>
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    <id>gyokuto.blog.shinobi.jp://entry/102</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://gyokuto.blog.shinobi.jp/%E3%82%AB%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%81/%E5%BF%83%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%8B" />
    <published>2009-02-23T20:34:59+09:00</published> 
    <updated>2009-02-23T20:34:59+09:00</updated> 
    <category term="カケラのカタチ" label="カケラのカタチ" />
    <title>心のありか</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[ボクの日常は、とても穏やかだ。<br />
<br />
　目覚めはいつも突然で、夢に未練はなく次の瞬間には跡形もなく霧散。<br />
目が覚めた時を朝としているけど、時たま真夜中だったり夕方だったりする時もあって、<br />
でもだいたいは世界に合っている。<br />
目が覚めると、ボクはとても不思議な気分になり首を傾げる。<br />
そうするとボキリッと首の骨が鳴るから、ついでに反対側にも倒してグルリと一回転。<br />
バキゴキ、うんすっきり。<br />
首がすっきりしたら、次は怖々と左腕を上げて、上がったら指を小指から順に動かしてゆく<br />
人形を繰る時のように、器用に細かな動きをみせるそれをボーっと眺めている間に<br />
右腕も同じことを繰り返し、足も片足から順に動かしていく。<br />
一通り四肢を動かすとなんだか自分は納得する。<br />
何を何に納得するのかわからないけど、これでいいと思う。<br />
<br />
　起きて身仕度を整えたら、結音と一緒にご飯を食べる。<br />
結音は同居猫さんだ。<br />
ご飯を食べたら、結音の気が向けば遊んで過ごすし彼女の気が向かなかったら<br />
別のことをする。<br />
具体的には家事をしたり、誰かが来たら一緒にお茶したり散歩したりいろんなこと。<br />
<br />
　一人と一匹で住むには天泣邸は広い、とんでもなく広い。<br />
使っていない部屋のほうが圧倒的に多いのはもちろんのこと、たまに所定の位置に部屋がなかったりいきなり開かなくなる部屋があったりと、掃除が大変な上に目的の部屋にたどり着けないことがざらにある。<br />
それでも、引っ越そうとかもっと小さな家に建て替えようとは思わない。<br />
欲張りで臆病で忘れっぽくて失くしやすいボクは、たくさんの部屋とたくさんのドアと<br />
たくさんの鍵がないと、大事な大切なものをちゃんと忘れずに仕舞って守ることが出来ない。<br />
この天泣邸に、不必要な部屋なんて一つとしてない。<br />
だから優しくて生温くて穏やかで、とても安心出来る。<br />
<br />
<br />
　その日は寝室に入ったつもりがぜんぜん知らない部屋だった。<br />
よくあることなので驚かなかったけれど、部屋一杯に「彼」の思い出が入っていて<br />
少し驚いた。なんだ、最近見ないと思ったらこんなところに仕舞い込んでいたんだな<br />
と思い、一つ一つ丁寧に埃を落としてあげた。<br />
本当は、ベットが一つおいてあるだけの何もない空き部屋だったけれど<br />
ボクが乱雑に放り込んだ「彼」のいろんなものが床に落ちていた。<br />
思い出や一緒に行った場所、あげた品、もらったもの、癖や言葉バラバラと散らばっていた。<br />
　このままその部屋で寝てしまってもよかったけれど、夢を見るにはもったいなくて<br />
せっかくだけど部屋を出て鍵を掛けた。<br />
ジャラジャラと音を立てるマスターキーは、頑丈な箱に仕舞ってしまう。<br />
これがいつもいつも開かなくなるから困ったものだ。<br />
<br />
　何気ない瞬間に、消えてしまいたくなる時がある。<br />
身体のどこかが痛いような足りないような気分になる。<br />
目覚めた時の不思議な気分に似ているけど、あれよりもっと焦燥感に駆られる。<br />
どうにかしないといけない気分になる、どうにでもなれという気分になる。<br />
どちらも本物なのだ。<br />
本物の衝動なのだ。<br />
だからどうすることも出来なくて、ボクは夢を見ないことを祈りながら逃げるように<br />
眠りにつくようにしている。<br />
ボクはどちらの衝動もボクのもので、どちらも本物だと知っているから、<br />
一人でなんとかするには意識を一回閉じてしまえばいいとちゃんとわかっている。<br />
<br />
でもなかなか寝付けない性質だから、ちょっとしたおまじない。<br />
ただちょっとだけ、本当にちょっとだけ願うのだ。<br />
目が覚めたら、誰かがボクの手を握って隣で眠っていてくれたらなぁっと。<br />
そんな夢のようなことを想えば、それ以上夢みたいな夢は見ないから、<br />
とても安心して、とても眠くなって、ボクはゆっくり瞼をおとす。<br />
こわくないよだいじょうぶだよとじぶんにおしえてあげながら<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>玉兎</name>
        </author>
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    <published>2008-05-16T21:54:31+09:00</published> 
    <updated>2008-05-16T21:54:31+09:00</updated> 
    <category term="破片の破片" label="破片の破片" />
    <title>自を得たばかりの幼子は自分の目を隠してしまえば他にも自分が見えないと錯覚してしまうと言う。すなわち―</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<div style="text-align:center">彼らは人としてもっとも真理に近い存在なのだ。<br />
<br />
そのことを錯覚している私たちは再び還れないほどに劣化している。<br />
<br />
―だが悲しむ必要はない。彼らもいずれ壊れていくのだから<br />
<br />
それもまた、悲しむ必要はないのだ。</div><br />
<br />
<br />
<br />
<div style="text-align:center"><span style="color:#009999"><span style="font-size:220%"><strong>未来の同胞よ</strong></span></span><br />
</div><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<span style="font-size:70%">（すぐそばにいるよ。隠れているから見えないだけで、）</span><br /><a href="https://gyokuto.blog.shinobi.jp/%E7%A0%B4%E7%89%87%E3%81%AE%E7%A0%B4%E7%89%87/%E8%87%AA%E3%82%92%E5%BE%97%E3%81%9F%E3%81%B0%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%AE%E5%B9%BC%E5%AD%90%E3%81%AF%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E7%9B%AE%E3%82%92%E9%9A%A0%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%88%E3%81%B0%E4%BB%96%E3%81%AB%E3%82%82%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E9%8C%AF%E8%A6%9A%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%86%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%86%E3%80%82%E3%81%99%E3%81%AA%E3%82%8F%E3%81%A1%E2%80%95" target="_blank">いつもいつも君だけ見つけられない！！</a>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>玉兎</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>gyokuto.blog.shinobi.jp://entry/95</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://gyokuto.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E8%A8%98/%E3%83%A1%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%83%BC" />
    <published>2008-05-06T21:54:54+09:00</published> 
    <updated>2008-05-06T21:54:54+09:00</updated> 
    <category term="日記" label="日記" />
    <title>メモリー</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[それは、誰の記憶だと言うのか。<br />
なんの記録だと言うのか。<br />
そんなの、決まってるじゃないか。<br />
<br />
あれは夢さ<br />
蓄積してきたそれを整理する浅いまどろみ<br />
覚めたらパチリと弾けて消えるそれ<br />
覚めないのだとしたら、それは悪夢だ<br />
どのみち、終わりが近いのだろう<br />
パタンと閉じた本を危ういバランスの塔に組み込んでいく<br />
新設したこの地下書庫には「あの店」の本の中でもとくに<br />
思い入れのあるものを選んで収納してある。<br />
フロアの最奥、手前に鍵の掛る分厚い扉まである書棚の内容は<br />
なんてことはないプライベートコレクションなのだ。<br />
まだ、壊れるわけにはいかなかったから<br />
<br />
あの店が、最後の砦だった。<br />
なくすわけにはいかなかった、どんな形であれ―<br />
パタン、パタン<br />
鮮やかな表紙の詩集、渋い色合いの文学全集<br />
混ぜては組みなおしていく<br />
丁寧に大切に、傷めないようにそっと<br />
何をやっているのだろう。<br />
大切な本でまるで子供みたいに<br />
パタン<br />
ゆっくりと崩して元の場所に戻していく<br />
一冊一冊丁寧に<br />
鮮やかな蒼い表紙の本を本棚に戻す時、ふと地上のことが頭をよぎる。<br />
蒼い、亡霊<br />
記録のトレース<br />
悪い夢、なのだろうか。<br />
辿ってきた道筋すべてが<br />
誰にとって？<br />
決まっている。<br />
<br />
僕らを誰だと思っているんだ？<br />
漏らした声がいやに反響してよけいに笑えて困ってしまう、本当に。]]> 
    </content>
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            <name>玉兎</name>
        </author>
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