書きたくなった時に書いて放置しておく処。
好き勝手に書いてるわりに誰かに見てもらいたい願望あり。
染み込む白き沈黙へようこそ
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永遠に続く感情があるとすれば
あるとすれば
それに名前を付けられますか?
あるとすれば
それに名前を付けられますか?
「なんで君は優しいの?」
以前一度だけ聞いたことがあった。
なんてことはない日、お昼の後、君の膝枕の上
うつらうつらしたボクはまるで寝言のようにそんなことを口にした。
「私が優しいと、そう思うんですか?」
一瞬目を見開いて、でもすぐにふんわりと微笑んで君はボクの髪をゆっくり
撫でつけながらボクを見下ろして言った。
「うん。」
こうやって君を見上げるのは嫌いじゃない。
そうやってボクの髪で遊ぶ君の手は嫌いじゃない。
「ならきっと、私は優しくされているんですね。」
―誰に?
君はいつも
「あなたに」
ボクが望む答えをくれる。
とても残酷で、優しい人。
「……は誰にでも優しいじゃない。」
コテンッと寝返りを打ち手を跳ね除ける。
君の名前も、口の中で噛み潰すように言って
―とても、甘い味がした。
「ひどいこといいますね。」
怒っちゃいますよ?なんて、
そんなふざけたいかにも面白がってる声で言っちゃすぐ本気じゃないって
バレちゃうよ?否、君はわざとそうしてるってことぐらいわかってるけど。
「なんで?誰にでも優しいっていいことじゃない?」
君の膝に顔を埋めたボクの声はくぐもって、でも君に届いているのを知っている。
拗ねた子供
子供扱いされたくないって口だけはよく言うのだ。
「本気でそう思ってます?」
いよいよ君は楽しそう。
普段は「優しいお姉さん」で通ってるくせに
「むぅ…」
そろそろ膝から脱出する頃合かとタイミングを量っていた矢先。
絶妙のタイミング、君はボクの隙を突きものの見事にボクをひっくり返した。
「本当に、そう思ってます?」
君はこれでもかというぐらいの笑顔。
鼻と鼻がくっ付きそうな距離。
このまま君に吸い込まれるのも悪くないかも。
「君は、優しい人だよ。」
ボクに
そう言うと君はいかにも満足そうなとても「優しい」笑みを浮かべて
「少し、寝ましょうか。」
そう言ってボクの頭をあやすようにポンポンッと叩いて
自分は後ろの木に寄りかかって目を閉じた。
「…………」
君の名を呟いてそのまま目を閉じた。
苦い味がした。
思い出とやらは
吐きそうなぐらい甘い味がして
しつこく口の中に残っては、洗えど洗えど消えてくれない。
その度に、フツフツと湧き上がるのはとても塩ッ辛いもの。
麻痺する。
濃すぎる濃度は自身を薄めていく。
毒されてる。
犯されてる。
満たされてる。
あと少しだけ
思う。
あと少しだけ
「優しく」していたら
思うたび
甘く痺れるのも
苦く残るのも
名前を付けない感情なのだけれど。
以前一度だけ聞いたことがあった。
なんてことはない日、お昼の後、君の膝枕の上
うつらうつらしたボクはまるで寝言のようにそんなことを口にした。
「私が優しいと、そう思うんですか?」
一瞬目を見開いて、でもすぐにふんわりと微笑んで君はボクの髪をゆっくり
撫でつけながらボクを見下ろして言った。
「うん。」
こうやって君を見上げるのは嫌いじゃない。
そうやってボクの髪で遊ぶ君の手は嫌いじゃない。
「ならきっと、私は優しくされているんですね。」
―誰に?
君はいつも
「あなたに」
ボクが望む答えをくれる。
とても残酷で、優しい人。
「……は誰にでも優しいじゃない。」
コテンッと寝返りを打ち手を跳ね除ける。
君の名前も、口の中で噛み潰すように言って
―とても、甘い味がした。
「ひどいこといいますね。」
怒っちゃいますよ?なんて、
そんなふざけたいかにも面白がってる声で言っちゃすぐ本気じゃないって
バレちゃうよ?否、君はわざとそうしてるってことぐらいわかってるけど。
「なんで?誰にでも優しいっていいことじゃない?」
君の膝に顔を埋めたボクの声はくぐもって、でも君に届いているのを知っている。
拗ねた子供
子供扱いされたくないって口だけはよく言うのだ。
「本気でそう思ってます?」
いよいよ君は楽しそう。
普段は「優しいお姉さん」で通ってるくせに
「むぅ…」
そろそろ膝から脱出する頃合かとタイミングを量っていた矢先。
絶妙のタイミング、君はボクの隙を突きものの見事にボクをひっくり返した。
「本当に、そう思ってます?」
君はこれでもかというぐらいの笑顔。
鼻と鼻がくっ付きそうな距離。
このまま君に吸い込まれるのも悪くないかも。
「君は、優しい人だよ。」
ボクに
そう言うと君はいかにも満足そうなとても「優しい」笑みを浮かべて
「少し、寝ましょうか。」
そう言ってボクの頭をあやすようにポンポンッと叩いて
自分は後ろの木に寄りかかって目を閉じた。
「…………」
君の名を呟いてそのまま目を閉じた。
苦い味がした。
思い出とやらは
吐きそうなぐらい甘い味がして
しつこく口の中に残っては、洗えど洗えど消えてくれない。
その度に、フツフツと湧き上がるのはとても塩ッ辛いもの。
麻痺する。
濃すぎる濃度は自身を薄めていく。
毒されてる。
犯されてる。
満たされてる。
あと少しだけ
思う。
あと少しだけ
「優しく」していたら
思うたび
甘く痺れるのも
苦く残るのも
名前を付けない感情なのだけれど。
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