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 書きたくなった時に書いて放置しておく処。 好き勝手に書いてるわりに誰かに見てもらいたい願望あり。 染み込む白き沈黙へようこそ
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本土から離れたとてキナ臭さがなくなるわけでなく
むしろさらに重く沈んでは堅いそれに時折のどが詰まる感覚を
覚えるが嫌いじゃない味がして業務の合間に縁側で微睡むのが常になっていた。
流れた時のままに刻み膨れ震えた古木達の隙間に空白
キナイの空は狭くて高くて常に縮んでいるらしい

うつらうつらと船を漕ぐのを咎められ呆れられ心配されて
ゆるりと微笑むなら結果は同じ
地上で蠢くばかりの点を神はどうして見分けるのだろうかと
あわただしい中で思った。
未練がないと言えば嘘になる。
口から出るもの嘘ばかりならそれは大したことではないのかもしれない。

この地から去るために、
この地から去ってしまうからこそ、
この地に残していくために
この地に残してしまうからこそ、

本土との往復はほぼ毎日となっていた。
その度に肺の中はコロコロと事情を変えてぎゅうぎゅうと文句を言う。
掃き溜めにしてしまっているせいだ。
もともと身体の使い方はうまくない。
少し整備の仕方を変えるべきかもしれない。
そんなことを思いながら白い華の間に足を運ぶ。
この瞬間、少し残念に思う。
かの白い華とボクとの間に隔たりがないことが
何を壊すでもなく近づけてしまうことが
思い描いたカタチは格子に近い
どちらが内でどちらが外でもどうでも良く
ただ少し、残念に思う。
ただ思ってみる。

だが、彼女とボクらの意思、行動理由はもはや一つに等しい
ならばそれは喜ぶべきことなのだ。
散り散りと舞う華が示すのは神の御許かはたまた夜の深きか
まだ大丈夫、まだやれる。
深呼吸は好きじゃない。
内から漏れてしまいそうで
だからこっそり息を溜めては止めて吐いて出す。
繰り返す繰り返す
いつまでもってくれるだろう。
こんなくだらないこと


theme from 『「いきたくない」幾分の沈黙の中やっと生まれた言葉がそれで』 by『フラッパー少女と僕』
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HN:
玉兎
性別:
女性
職業:
実質的な生産性がない職業
自己紹介:
ぴょんぴょん兎年
でも狐属性
されど猫好き
さっぱりカラカラ
ドライらしい
ゆるゆるダラダラ
でも嵌ると爆走
されど飽き易く
全体的にぬぼぉー
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