悪いけど、見たくないから消してくれないか。

悪いけど、そんな目で見ないでくれないか。
消えたくなってしまう　から

見たくない
あなたの目を抉るべきか
自分の目を閉ざすべきか
それだけの問題か

聞きたくない
あなたの耳をそぎ落とすべきか
自分の口を閉じるべきか
それだけの問題か

逃げ惑う僕を蔑んで構わないよ。
追い詰められて逃げ場をなくすまで
その場しのぎのためになんだってする僕を嫌悪したって構わない。
ただどうしても、
見るに堪えないというのならどうか
あっさりと消してくれないだろうか？

憐みも優しさも同じとするなら
この手を握ってくれるだけで構わない。
この手に触れられることを許してくれるだけで構わない。
本当に少しだけ
僕はあなたの手を引いてゆくから
踏み出した先、離れた温度、見えてしまった聞いてしまった後
あなたに贈る謝罪と謝礼
「ごめんね、そしてありがとう。」


あなたに映る自分をあなたのせいにする僕をあなただけは許さないで欲しかったのです。

この痛みで死ねると思う。

あるいは、死ねたらさぞ美しく傍目に滑稽なことだろうと思う。
陶芸家が自らの作品を叩き割る。
すべて、
自分の手で

存在否定
自己嫌悪
焦燥焦燥
圧迫感
孤独感
混乱沈静
空虚
自虐的
疑問疑惑疑疑疑疑疑疑疑疑疑疑疑疑
こかつと喪失感
転嫁転換点火
緩やかな絶望感

一言で
スランプ

出来ない
かけない
つくれない
やれない

より深くにあると信じるから
過度に削りおとす命に未練はない。
惜しまない
哀しまない
気にしない
元々、この世に自己を固定するとはそういうこと。
中身を晒し拡げ繰り返す
イカれた神経をもってしてもなお
逃げられない痛みをもたらすのは、ただの人の心

隣の芝は蒼く、
自分は芽さえ出ない。
生み出せたとしても、一度空気に晒せばどうあっても腐敗する気がする。
古びていく気が、する。

追いたてろ
責めぬけ
引き摺りまわせ
もがき苦しめ

生き抜かなければ勝てない。
生きたとしても活かされない。
だがしかし
だが、それでも
痛むのだ
軋むのだ
気チガイ染みたこの心が
救われたいと
見つけてほしいと

嗚呼だからだから
どうか
此処から出して

あなたは大丈夫、きっと大丈夫

実家から戻ってから飽きもせずに見ていたものにそろそろ飽きようかと
思った、7日目。

ぐーぞう
じっしつ
きょぞう
じじつ

新年に届いた遺書
宛先 不明
保存状態良好
被写体認識
録画年度不明

―心はどこにあるのかしら？

神様はおっしゃいました。
『準備を怠ってはいけないよ。もう時間がないのだから。』

行く先はもう決めてしまったけれど。
寄り道し過ぎて迷子です。
追いかけて欲しいんだろうけど近づき過ぎたくないわけで

―求めよされば与えられる

ボクらは勇者でもなければ暴君でもないってこと
きっとあなた方は正しく理解してくださるのでしょうね。
ね、神様？

ボクらは学ばなければならないんだ。
しっかりと目に焼き付けて
まぁ…面倒だからボクは直接関わらないけどね、たぶん。

（覗きこんだら未来が視えたんだ）