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 書きたくなった時に書いて放置しておく処。 好き勝手に書いてるわりに誰かに見てもらいたい願望あり。 染み込む白き沈黙へようこそ
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その一瞬に嘘がつけるかつけないか、ということだけ
君は嘘がつけない
ボクは嘘をつく
それだけのこと
君は君が思っている以上に優しい人で
お気に入りの玩具に執着するこどもではないから

欲しいなぁと思う。
出来れば両方
手元に置きたいとかではなく漠然と欲っしている。
ボクは、自分が欲しがるものを信じない。
自分が欲しがっているということを信じない。
嘘だけど

祈るのが好きだ。
結局、どうしようもなくなったら神に祈るしかないことが
たまらなく愉快で崇高な事実に思える。
真実は神のみが知っているのだ。
とても可哀想なことに。
ボクは愛しているけど

君の幸せを願っている。
そう信じている。
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ボクの母はヒト族の女性だ。
母はボクの肉親の中で唯一のヒトだった。
母は少女の心を持ったまま母親になった人だった。
母はボクを生かし続ける人だった。

母のための身体
母のための命

ボクという存在はそれで充分だった。
母の胎内(ナカ)にいる間、ボクは完全に母だけの存在だった。

至高の存在
誰しもがまた

そしてあの日
ボクは唯一だった母から引き離されたその瞬間壊れてしまったのだ。
劣化していく身体
消耗する命
ボクという存在

『私の出雲…』

ボクの頭を撫でながら母はよくそう呟いては少し泣きそうに笑った。
辛いのだと
恋しいのだと
悲しいのだと
愛おしいのだと
切ないのだと
狂おしいのだと

ボクが目を開けるより前
ボクが生まれ出たその時に
母はひどくひどく後悔したのだ
いや、もしかしたらもっと前から母は知っていたのかもしれない。
だってボクは母だけのものだったのだから
だが母はボクをそのか細い腕(かいな)に抱き泣いたという
あまりに脆弱な存在に涙したという
自分も生死の境を彷徨ったというのに

母はボクを生かし続ける人だった。
少女のように残酷な人はまた聖女の如く慈愛に満ちた母だった。
無邪気に穏やかに微笑む人
一途に気まぐれに愛を振りまく人

母上様母上様
眠れないのだと貴女は真夜中にボクを連れ出して、
月もないあの夜二人で通った道をボクは今でも思い出せない。
子供のようにはしゃぐ貴女とどこをどう歩いたのか。
そうしてたどり着いた道端で貴女は
こっそりと内緒話をボクに聞かせてくれた。
クスクスと殺し切れていない笑みと共犯者の瞳を湛えて
耳元で囁いた貴女の言葉は稚拙であり謎かけのように難解で
幼いボクが聞き取れたことは本当に僅かで
でも鮮明に、焼き付いて離れません。

『………ーだから……大切に、ね?銀…の髪もアカイ瞳も……みんなみんな………まるで生き……のよう………大好きな………私の……出雲…』


ボクにとって貴女は唯一無二の母で
貴女は父に尽くし兄弟皆に分け隔てのない愛を惜しみなく注ぐ母親だけれど
ボクは、貴女自身に求められ繋ぎとめられ激しく激しく愛され
また憎まれているのですね。
ボクは、貴女が腹を痛めて生んだ貴女の娘だから

ボクは貴女の愛憎を喰らって生き長らえてきました。
これからもボクはついぞ自分から命を絶とうなんて考えもしないでしょう。
『結局のところボクは、貴女のモノですから』
―この魂以外すべて


母上、ボク大人になったんですよ?
本当はもう少し前に死ぬはずだったのに
(酔狂なのは貴女譲りでしょうか?)
今日面白い少年に会った。
名前を聞いたけどボクに名乗る名前はないらしいので少年と呼ぶことにした。
なんでも、少年はボクなら倒せると踏んだらしい。
賢い子だなぁと感心してしまった。
ややつり目のキリッとした目付きをしたとてもしっかりとした子だ。
少年将来モテモテだねぇと言ったら鼻で笑われた。
んーボクの言い方だと信憑性に欠けるのだろうか。
あ、もしかしたらもうすでにモテまくりで飽々してるのかも。
なんて考えていたら真っ正面から斬り掛かられていた。
ありゃ
至極簡素な感想しか出ない頭とは別で身体は最小の動きで
もって後ろに跳んでいた。
職業病。
まぁそれにしたって貴重な経験をしたのではないだろうか。
ありえない事態ではないけど。
それから数分、ギリギリで避けるボクの耳元で空振るなかなかにりっぱな
長剣と肩で息をしはじめた少年をどうしたものかと観察していたわけだが
動きを見たところまったくの素人ではなさそうとはいえブツが真剣、
冒険者として取るべき行動は自然と決まってくる。

せーとーぼうえいという主張は人と人の間でしか成立しないのだ。

片手で長剣を受け止めた途端に少年は動きを止めた。
つくづく聡い子だと思った。
そんな子の、まるで汚らしいものを見るような侮蔑のこもった瞳の奥
押さえた長剣を伝って感じるかすかな「振動」それの元
たしかな畏怖を湛えた強い瞳に映ることにかすかな罪悪感
はるかに上回る恍惚と充足感、これはとても面白い。
笑みを深くしたことで少年の眉間の皺も深まって、
あぁこれは知っている。生理的な嫌悪感というものだ。
まだまだ若いのに皺寄せちゃだめだよ~と手を離した隙に脱兎の如く
走り去ってしまったので挨拶もろくに出来なかった。
うむ、残念。
また会えるといいなーと思う。



自分の価値観で他人を測るな


憎い!憎い!憎い!冒険者が!!あいつらなんていなくなってしまえばいい!なんだよあれ!あんなの、あんなの人間じゃない!
(そんなのばかりが溢れてるこの世界が恐ろしくてたまらないんだ!)

ああおもしろいたのしいな。なんて真っ直ぐで正義感に溢れた子なのだろう。彼のためならこの命、使ってみるのも悪くない。
(冷めた目で少年を憐れむ失礼極まりない自分がいて、それを「客観」と呼ぶのだろうかと主観的に考察してみる。結論、所詮自分よね)
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玉兎
性別:
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